ロシアは止められないのか?国連は無力か?
こんにちは。管理人のひさぎです。
ロシアによる侵攻はなおも続き、単独で戦うウクライナ。ロシアの侵略は止められないのでしょうか。
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国連ってこういう時仲裁に入るものじゃないの?
しかし今回、国際平和とその秩序を担う国連の無力さが浮き彫りになる結果となりました。国連ってもともと何するの?と言う人のために、今回はその成り立ちと、国連安全保障理事会の仕組みについてみて行きましょう!
★国連とは (国際連合広報センター:United Nations Information Center)
第二次世界大戦を防げなかった反省から、戦勝国を中心に戦後直後の1945年51ヵ国の加盟国で設立。(日本は敗戦国で後年参加)
主な目的は
- 国際平和と安全を保つ
- 加盟国同士の友好関係の発展
- 経済・社会・文化・人道・国際問題解決のため、人権・基本的自由を発展させるため協力しあう
です。
安全保障理事会や国際司法裁判所など6つの機関を持ち、関連の専門機関に国連教育科学文化機関(ユネスコ)、世界保健機関(WHO)、世界銀行など、よく耳にする様々な専門、関連機関があります。
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侵攻が始まった2/24の翌日、2/25には米国などが作成した、ロシアへの非難と即時ウクライナからの撤退を求める決議案が提出されたが、否決されました。
え(・・?何で否決かよ? ロシアが「拒否権」を発動させたからです。
安保理(安全保障理事会)では、常任理事国という5か国のリーダー国が「拒否権」を持っており、そのうち1か国でも拒否すれば、その重要事項は採択されない仕組みになっています。(戦勝国であり核保有国の米、中、露、英、仏の5か国)
この仕組みによって、これまでも自国の利害が絡む問題ではたびたび拒否権が発動され、多くの重要問題が採択されず埋もれているのが現実のようです。なんか、何とも言い難い世界の闇と矛盾を感じますね。これは設立時に戦勝国がどうしてもとゴネたので仕方なしに持たせてしまったとかなんとか。
国連が安全保障のため武力行使をする「国連軍」も、ロシアに「拒否権」があることから話にもあがらなかったようです。
これらの事情から、今回の件に関して、国連はロシアに手を出せないでいました。そんな国連が一矢報いたのが「国連総会(緊急特別会合)」です。
この総会は、明らかな平和への脅威があるのに、常任理事国の拒否権によって安保理が機能しない場合、安保理に変わって元締めである国連が開く総会です。
ただし、この場では安保理での採択とは違って法的な拘束力はありません。しかし集まった約180もの国々が、ロシアへの非難と即時撤退を再度採択しなおします。
結果、反対はロシアを含むたったの5ヵ国。国際社会でのロシアの孤立と、批難を世界中に知らしめたのです。
(↑反対は自国と北朝鮮、シリア・アラブ共和国などのずっ友国わずか5ヵ国。中国は賛成も示さずに投票棄権)
戦況は長引いていますが、どのような波紋が世界に広がっていくのでしょうか。
次回はそのあたりも見て行きましょう!